現在、人事を取り巻く環境に、
「パラダイム・シフト」
が起こっている。

主体性ある社員が一体感を持って働いている、
強くて優しい会社に変わりませんか?

私自身がこれまで多くの会社の経営の
実態を見てきた経験から、
経営の問題のほとんどが「人」から発しています。

この共通の7点が、今とこれからの経営において
大きな課題と捉えるべき重要な項目で、
組織や人事のどのような部分に
問題点があるかをあぶり出していく
必要があるのです。

今「人事」こそ
経営戦略の
最優先テーマである

人事は経営の一番の根幹であり、変化に対して迅速に適応していくべき時代には、常に経営者が人事に対して強い関心を持ち、目配りをして人事施策の具体化を実行していかなければなりません。
営業部長や生産部長という現場の責任者が、人事部の責任だろうと人事部長を批判して改善を求めれば済むような時代ではなくなってきたということです。業績に対する課題には先手先手となるが、人について起こっている変化に対応するのは後手後手になりがちです。
起きている変化に対応するには、経営層でないと判断できない点も多くなり、そうしたことができる人事セクションの幹部・管理者が意外にも育っていません。従って変化対応が遅れて、人事部があるところでも驚くほど旧態依然として、十分に機能していないという現状があります。
つまり、これまでは人事セクションが「事務管理+制度施策」的な対応で良かったのですが、これからは経営的な組み立ての力が必要な時代であり、今まで以上に人事に経営視点が求められています。

経営の未来をつくる
「現場の人事力」

社員が仕事で日々活動する現場においては、人事の仕組みは重要で、だからこそさまざまな制度があります。 その人事の仕組みは、人材に関する一つひとつの判断に大きな影響を与えるので、現場の人事的なインフラが整うことによって、さまざまな判断の方向性が明確になり好影響を与えることになります。 私は、そのインフラの総称を「現場の人事デザイン」と言い、もたらす効果を「現場の人事力」と呼んでいます。
そして、「現場の人事デザイン」として、「7つのフェーズ」で組み立てて、管理者は、チームの目的に向かってそれを活用し、人材を成長させて生産性に貢献するように運営していき、最終的につくられる会社固有のオリジナルな「現場の人事ノート」ができあがると、経営組織人事のテーマをトータル的に掘り下げられた仕組みができあがるのです。

「現場の人事デザイン」の
コンサルティング・フロー

著者プロフィール

末永春秀(すえなが・はるひで)

株式会社末永イノベーション経営
代表取締役

1973年明治大学卒業。中小企業の労務管理支援の経験から「経営が良くならなければ労務は良くならない」と考え、経営コンサルタントを志して、1986年(株)日本経営入社。未だコンサルティングが事業として確立していない時期に人事コンサルティングに取り組み、多くのコンサルタントを育てて顧客を広げ業績を伸ばして事業化する。その後、日本経営のトップマネジメントで全社の経営課題と向き合い、「どんな問題からも逃げない」を信条に実践して今日の経営成長の礎を築いた。 2012年株式会社末永イノベーション経営を設立、代表取締役に就任。自分の社員・管理者・役員・経営者としての体験知、これまでの多くの実務問題解決による実践知、主体的な学びによる学習知を立体化して新しいコンサルティングスキームを確立し、企業・病院等で実践して成果を出している。現場と人材を見抜く洞察力を活かした課題の提起と課題の改善に向けたリードの仕方に強みがあり、経営者から高い評価を得ている。
著書『社員が自主的に育つスゴい仕組み』(幻冬舎メディアコンサルティング)。