末永ブログ
部下を育てることに悩んだら…孔子先生に聞こう ~人材育成 お悩み相談室~
2024年10月9日
「人を育てるのって難しい・・」「もっとA君が素直だったら・・」「部下のBさんって何を考えているか分からないんだよな・・」
後輩育成をする人の多くが、つい呟いてしまった言葉ではないでしょうか。人材育成は、その人の器に応じて育てて、そしてその成長を支える過程です。
皆さんは、儒教の始祖といわれる古代中国の思想家「孔子」をご存知でしょうか?彼の名言を集めた「論語」がまずイメージされる人が多いでしょう。実際に、2,500年以上経つ現在も、あらゆる経営者やリーダーから共感を集めて読み継がれています。
「人材育成の指針」として今なお受け継がれている孔子の思想。
ここでまずは彼の人生を振り返ってみましょう。
10代:親が亡くなり、孤児として育ちながら彼は必死に勉学に励みます。
20代:魯国の役人として、貨物倉庫の出納係を立派に勤め上げ、後に牧場を管理することになります。
30歳:周の都に行って、勉強に打ち込みます。
その後、孔子は貴族の横暴な政治が横行していた魯の政治を立て直そうと励みますが、あえなく失敗。また政治の世界に舞い戻る……ことはなく、諸国を遊説して回ります。この際に孔子を慕う弟子が続々と現れ、最終的には3,000人もの弟子がいたとも言われています。多くの人の心をつかむ哲学者だったことが分かりますね。¹
そんな人生を送って来た孔子。彼が、魯国の君主のもとで官職を担っていたとき、当時の実力者を誅しました。
すると門人が「なぜあのような名士を排除するのか?」と尋ねたところ、孔子はこう答えたのです⇩
つまり「このような人であってほしい」「このような人であってほしくない…」という人間の”両面”を知ると、人物とはどうしてできるかを考えさせられるのです。
幾多の古典に語られてきたことであり簡単ではありません。
人材育成では、人が持って生まれた器や個性をいかに引き出して、仕事の舞台で磨く機会を与えるかが重要です。それが育成の環境条件です。
孔子は15歳で「学に志す」と言っておりますが、その学とはなんだったのでしょう?安岡氏はこう述べています。
育てる人自身が人間をどう観ているかが重要であり、論語の「学を志す」発想は、多様な人材を育てていくうえで必要なことです。
本文の続きは、弊社冊子『先哲に学ぶ人材育成~十二観抄~』よりご覧いただけます。
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