末永ブログ
本来持っているもの
2012年9月14日
比較して足りないところ、較べてみて劣っているところなど良く聞くことです。
これは、誰しもが持つ人に言えない心理のようです。
私は、以前はそういうときもありましたが、今はありません。
何故かというと自分が本来持っているものに目を向けると
それは比較のしようがない程に素晴らしいものだと気づいたからです。
それは、生命を育んでいただき生命を頂いた時から持っているものです。
それに気づかずに無い物を求めるのは単なる比較論から抜け出ていないからだと
思います。本来性に目を向けて向かい合ってみると、その本来持っているものは
過去の成功体験の中に活かされていたからうまくいったのだと気づきます。
では、本来持っているものだけで良いかと言うと、やはり努力で身につける必要が
あるモノやコトはたくさんあります。しかし、コアな部分に本来性があると成長が全然違います。
組織においても、同じ視点に着眼してみる必要があります。
ピーター・M・センゲ氏が「学習する組織」で次のように言っています。
「学習する組織をつくることは不可能ではない。なぜなら、私たちはみな元来、学習者であるからだ。
誰も乳児に学習することを教える必要はない。実は、乳児には何も教える必要がないのだ。乳児と言うのは
歩き方や話し方、身の回りのことをほとんどこなす方法をひとりでに学ぶ、生まれつき好奇心旺盛な、
すぐれた学習者である。なぜ学習する組織が可能かというと、学習が私たちの持って生まれた性分であることに
加えて、私たちは学習することが大好きだからである。」
学習しない社員がいるのではなく、学習する性分を引き出し切れていない上司がいるのかもしれません。
その人の本来性に気づいて、それを仕事に結び付けて、成果につなげることが大切です。
それが社員への思いやりであり、人を活かす着眼と考えます。
秋の気配が感じられます。朝歩いていても風が変わりました。2012年9月14日(金)