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【人材育成の重要ポイント】山あり谷ありをサバイブしていく方法

人間には、常に「人生の転変」があります。
今までの人生で「逆境」の瞬間は無かったといえる人はどれくらいいるのでしょうか?
ある調査によると、約7割が「今後のキャリアに関する悩み・不安がある」
具体的には、収入面やプライベートとのバランス、やりがい…などライフプランを形成する上で大切な項目ばかりです。

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JOB総研「2022年 キャリアに関する意識調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000013597.html

ライフステージの変化に伴って生じるあらゆる出来事の影響も、労働面には色濃く出てきます。他者から見ると分からないですが、人それぞれがあらゆる状況に立たされているものです。その集合体が組織になるのです。

育てる人と育てられる人の人生が”順境・逆境”において同じ状態のときもあれば、真逆のときもあるでしよう。
そのときでも”利他”という道を選ぶことは、高次の人生観でなければできない人材育成の王道です。

「人の一生には順境あり逆境あるは消長(しょうちょう)の数(すう)なり。
怪しむべきものなし。
余又自ら検するに、順中の逆あり、逆中の順あり。
宜しくその逆に処して、敢えて易心を生ぜず、其の順に居りて、敢えて惰心を作(おこ)さざるべし。惟だ一の敬の字、以って逆順を貫けば可なり」

(佐藤一斎『言志晩録』講談社学術文庫)

この教えは何を伝えているのでしょうか?内容を紐解いていきます。

「人の一生には順境もあれば、逆境もある。
これは栄枯盛衰の理法で少しも怪しむに当たらない。ただ、順境の中にも逆境があり、また逆境の中にも順境がある。
故に逆境に処しては、やけくそを起こさず、逆境にいても怠け心を起こしてはいけない。ただ、敬する心を持って一貫することが大切だ」
ということを教えています。

「成功は常に苦心の日に在り、敗事は多く得意の時に因ることを覚るべし」

(安岡正篤『人生信条』致知出版社)

苦心、得意、いずれの日も今日が明日につなぐ育成の1日であることを銘記したいものです。

(弊社冊子「先哲に学ぶ人材育成~十二観抄~」より一部抜粋)