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SUENAGA Blog
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ちょっとした自主的な仕事こそ成長の鍵?!【デキる社員の考え方】

ある企業の20代の若い社員Aさんが、庶務部に配属になりました。
施設内の蛍光灯を交換することも仕事の一つです。蛍光灯が点かなくなっていれば交換しますが、施設内の蛍光灯の種類・本数は数がとても多く、記憶できるものではありません。
Aさんは、写真を撮って場所と品番を記録していました。その記録はもともとあったものではなく、Aさんが自主的に作成したものです。

「なぜ、その記録を作成したのですか?」と聞くと、Aさんは「蛍光灯が切れていると言われて、そこに行って品番を確認して蛍光灯を取りに戻って、交換しに行くことが手間だからです…」と、話をされました。

また、「誰かに作成するように言われたのですか?」と聞くと、
「自分が担当になった時には、このような記録も何もなかったのでとても困りました。これからこの仕事をする人のために”記録”を残しておけば助かるかなぁと思ったからです。」こう付け加えられました。

その記録を見せてもらいましたが、蛍光灯の場所・品番・本数、そしてその写真も付けていて立派なものでした。この仕事を次に引き継ぐ人は、とっても助かるでしょうし、「このような仕事の仕方を自分もしよう」と思うはずです。

これは「小さな自主的な仕事」の一つですが、私はこの話を若い社員の方から聞かせて貰って嬉しかったですし、その人が輝いて見えました。
自主的な行動というのは、社内で急速には拡がりませんが、じわりじわりと仕事をする人に影響を及ぼします。
なぜかと言えば、この事例で言えば、その仕事には、次に同じ仕事をする人のことを考えた”真心”があるからです。次にこの仕事をする人はその記録集にきっと感心するはずです。次の人が、それをどう思うかは分かりませんが、少なくとも感心を生む素材であることは間違いありません。
単に蛍光灯交換と言ってしまえばそれまでですが、日々取り組む仕事を二度手間にならないようにしていることは、時間の効果的な使い方という意味でも有意義です。
また、それを一時的な仕事の仕方に終わらせることなく、「次の人のことを考える」という”人と仕事の将来”にまで思いを持っていることからは、沢山の学びがあります。

”人と仕事の関係”は、極めて個別性がありますが、「自主的な仕事の仕方」「自主的な仕事をする人」「自主的な思い」には尊いものが含まれています。
指示された仕事、やらなければいけない仕事をするだけで精一杯であるのも事実ですが、仮に、そうであっても、その中に自分が”主人公”となる部分を見つけ出すことを楽しむことはできます。

ー社員が自主的に育つシリーズー