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SUENAGA Blog
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【仕事は早くマスターすればいいのか?】理解を深める成長を習得する

スポーツでも学習でも仕事でも、それを習熟する過程は同じような段階があります。基礎段階、応用段階、発展成長段階というようなステップです。これを古人は、“守破離”と表現しました。

情報技術の発達に応じて習熟する手段は、以前よりも合理的になっています。例えば、基礎力をマスターするのに以前は実働で100時間が必要としても、その100時間を使ったマスターの仕方は違うかもしれません。

しかし、そのマスターすべきレベルは変わりません。むしろ、以前よりも手段方法が進化しているために、マスターすべき時期が早くなっていると思います。それだけ仕事をする人達は楽になっているようですが、かなりのプレッシャーにもなっていると思います。

仕事に習熟する過程というのは、自分が本来好きなことや興味があることであれば、比較的基礎段階をマスターすることに関心があります。つまり、自分の中に「マスターしたい」という”欲求”があります。しかし、これが仕事となるとマスターしたいと思っていても、それをマスターしたらどうなるというところまで考えます。

これは、人と仕事を組み合わせる時に考えた方が良い点です。どのような人でも仕事をマスターすることに関心は高いですから、仕事のマスターの方法をチームや上司部下で共に考えて実践できれば成果も見えやすくなります。

仕事への考え方が、「食べるためにはどんな仕事でも辛抱して頑張る」という時代から、「仕事そのものの選択肢が多様で、マスターする方法もマニュアルやツールがシステム化しており合理的」な時代になっています。

しかし、それだけ早くマスターできるようになっていますが、その仕事で理解しておくべき「仕事の目的」や「ロジック」は、むしろ弱くなっているように感じます。

つまり、ある算式がシステムに組み込まれていればそのシステムに数値を入力するだけで結果は出ます。しかし、数値結果が間違っている時に、どこで何故間違ったかをチェックしようとしても、それができないということがあり得ます。その数値結果の間違いに気づけるのは手計算で電卓を打って計算をしてきた人の第六感です。

私たちは、仕事の成果だけではなく仕事のマスターの仕方も含めてディスカッションして見ることが大事です。そのディスカッションはチームみんなでやる機会もあって良いですが、むしろ、個別のミーティングで一人ひとりの特性を踏まえる方が良い結果になります。

ー社員が自主的に育つシリーズー