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末永ブログ

SUENAGA Blog
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中高年、人生の組み立て直しを

今の時代の経営の共通の課題に中高年齢者の活用があります。企業規模の

大中小を問いません。コロナ感染の拡大で時代が前倒しで、しかも速い変

化が来ています。これからの組織の人材構成を考えれば、これからを期待

する人材が、どうしても中高年齢層の次の世代群になります。

 

いつの時代も同じだったと思いますが、現代が過去の時代と違うのは定年

が60歳から先に延びていることです。70歳定年法が2021年4月1日から施

行されます。年金の支給、そして健康など正にロングライフになります。

50歳で70歳まで20年間あります。22歳で社会に出た人が44歳になるほど

の時間です。私は、この時間をそれぞれの中高年齢者が組み立て直して欲

しいと考えます。

 

私は、60歳で前職を定年で辞めて、直ぐコンサルティング会社を起業を

しました。コンサルタントの経験があったからできたとは思いますが、そ

れでもサラリーマン時代とは異なり薄氷を踏むほどの思いでした。前職の

コンサルティング会社で相当頑張ってきたつもりでしたが、それに比べた

ら天と地ぐらい違いました。自分で実印をもって経営するというのはこう

いうことかと初めて分かりました。経営コンサルタントが、本当の経営の

厳しさを分かっていなかったのです。がむしゃらに取り組みました。仕事

と名の付くものは全て受けました。きれいごとを言っている場合ではあり

ませんでした。

 

高速道路にも載らず、昼ご飯は駅のプラットホームでコンビニのおにぎ

り。その光景をたまたま知り合いに見られて恥ずかしい思いをしました。

自分でこの年齢になって何をしているのだろうという気持ちが湧くことも

ありましたが、それでも先に進むために必死でやりました。今も、その途

上です。

 

ですから中高年齢者には本当に一念発起してこれからの人生を組み立て直

して欲しいのです。企業を勧めて居るのではありません。どんなことでも

良いと思います。私から見ると、これから20年をイキイキ過ごそうという

思いがないように見えます。

 

学ぼうと思えば学べることをやらない、もう人生そこそこという達成感を

持ちながらもどこか満たされないものがあるのです。そういう姿勢がどう

も納得いきません。もちろん、そうではない人もたくさんいます。

 

中高年齢者は、これまでその企業を家庭を社会を支えて来ています。その

力がなければ国を含めて今日の姿はありません。だからこそ、これからに

ついてしっかりと組み立て直して存在価値を作り上げて欲しいのです。

 

私が、毎朝、ウオーキングをしていますが、夏には窓を開け話している家

から英会話のラジオが聞こえます。その方は80歳を過ぎておられるように

お見受けします。偉いなと思います。

 

習い事をしなければいけない、新たに何かをしなければいけないというよ

うな話ではなくて、自分の社会や企業での役立ちをどのように考えるかで

す。私は人は役に立ってこその人生だと思っています。

 

しかし、組織で、これから何をして貰おうかという役立ちが見えなくなっ

ているとすれば、それは企業の責任もありますが、自分自身の責任もあ

る、ということです。これまで会社のために頑張って来たのにという思い

は分かりますが、時代が前倒しで変化しているのです。これは紛れもない

歴史の事実です。その前には適応していくことこそが大事です。

 

私は、どのようにでも自分が楽しいと思える人生の絵を描くことができる

と思います。しかし、それには今までしなかったような質の違う努力をし

なければいけません。それをやれるかどうかです。そして、その先にしか

本当の喜びはないと思います。そのような組み立て直しができるかどうか

です。

 

ここでいう質の違う努力というのは、これまで組織の中で役立ってきたこ

とを、もう一度捨ててでもやるかどうかです。ある程度の役職にある人ほ

ど、それができません。やはりポジションというのは魅力でもあり魔物で

す。その魅力にはまると抜けられません。組織がそれを認めているのです

から、その役職にあることは、それはそれで良いのですが、その役職に

20年も就くことはできません。

 

日本の中高年齢者に頑張って欲しいと思います。その活力で社会に役立っ

て欲しい、役立つということに抵抗があるならば周りに貢献して欲しいの

です。それが、その人にとっても喜びであるはずです。

 

コンサルティングの仕事で、疲れたなと思う時もあります。しかし、お客

様に足を運べば、そこには私を待ってくださっている方々がいます。有難

いなと思います。だから、一生懸命やります。仕事だから当然のことで

す。役に立つというのは若い頃にはこれほど気づかなかったことであり、

組織で働いていた時には、思ってはいましたが、現在のような感慨はあり

ませんでした。組織の力で仕事をする良さもありますが、また、それとは

全然違う異質の良さがあります。私は、これを経験できて本当に有難いと

心底思っています。これを知らないで過ごすのとそうでないのとは全然違

う人生のように思います。

 

自分の経験も踏まえて大きなチャレンジをして欲しいと思います。年々体

力も健康も変化しますが、それも大事なことであり、一つひとつ恐がら

ずにこれからを描いて欲しいと願います。