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SUENAGA Blog
二.志学観(1)
2016年7月12日
「志立たざれば、閑事のみ」
人材育成は、志を行動として実践する過程です。志を立てることで使命は明確になります。志に向かう人間に日常という大波小波が押し寄せます。
「緊(きび)しく此の志を立てて以って之を求めば、薪を搬び水を運ぶと雖も、亦(また)是れ学の在る所なり。況(いわん)や書を読み理を窮(きわ)むるをや。志の立たざれば、終日読書に従事するとも、亦唯(またただ)是(こ)れ閑事(かんじ)のみ」(佐藤一斎『言志四録』講談社学術文庫)。志を立てれば、たとえ薪を運び水を運んでも、そこに学びはあって真理を自得することができる。しかし、志が立っていなければ一日中本を読んでいても無駄なことと導いています。この日常の中でいかに自分を練磨していけるかが一人ひとりの鍛錬であり努力です。本当の志を立てたら努力も自ずと本当のものになります。