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SUENAGA Blog
一. 立志観(1)
2016年6月9日
「志は気の帥なり」
人材育成は、心の向かうところを定めるための過程です。志を立てるということは、人生や仕事の目的を大きく定めて、これを成し遂げる決意をすることです。この立志こそが物事成就の起点である発心です。これを実行に移す決心をし、成功するまでやり続ける持続心によって志は具現化します。
哲学者の森信三は「われわれが真に志を立てるということは、決して容易ではないと思うのです。すなわち真に志を立てるということは、この二度とない人生をいかに生きるかという、生涯の根本方向を洞察する見識、並びにそれを実現する上に生ずる一切の困難に打ち勝つ大決心を立てる覚悟がなくてはならぬのです」(森信三『修身教授録』致知出版社)と述べ、真の立志は一切の困難を乗り越える大決心によって初めて可能と教えています。立志が起点になって人生や仕事が描かれます。志が羅針盤となって行動が変化し日常が充実し、「志は気の帥(すい)なり」(孟子)で、生き方も変えます。