末永ブログ
人づくり(2)~気づき
2014年9月14日
今回も、このテーマにチャレンジです。経営の現場では非常に重要なことですし、人づくりは企業経営のみならず
全ての組織団体において歴史的にも今日的にも将来も最重要性のテーマです。真剣に考えるに値します。
今回は、気づきを取り上げます。気づき、特に、内側からの気づきは人を成長に導きます。どうやって気づくか。
まず、その人の気づく力を信じることです。「信ずれば成り、憂えば崩れる」と言いますが、人に気づく力があることを
信じることです。信じるとは、信じるポイントを探す行為でもあります。この人のここを信じようと思えば、信じることが
できます。その人の気づく力とは、どこにあるとお考えになりますでしょうか。私は、人の気づく力は、千差万別ですが、
その人のプラスの体験にあると思います。いや、そう信じています。人は、プラスの体験を話す時に生き生きしています。
自分の中でプラスが循環しているのです。この循環が、実は気づきを生み出す原動力です。
プラスの体験は、どんな小さなことであっても、こちらが否定しなければ活きます。しかし、否定される確率は大きいです。
なぜなら、大きなプラスが意義あるものとされているからです。されているというのは、その組織の体質です。
小さなプラスは、当たり前なのです。当たり前過ぎるのです。しかし、それは組織にとって当たり前であっても、
当人にとっては大きな意義あるものです。そうは言っても・・・。そうです、そのプラス体験は、小さいか大きいかではなく、
誰にとってどのような意義があるものなのかということが重要です。
認める、肯定するという行為があれば、気づきは起こりやすい条件が整います。これで気づきが起きることもありますが、
これだけでは起きないこともあります。どうするか。次は、その人が何を求めているかです。求めていることがあるかどうか、
残念ながら求めていないこともあります。驚かれるかもしれませんが、あり得ます。いづれにせよ求めているものを明確にして、
方向性を促す必要があります。その方向性は、人として正しい方向性である必要があります。その方向性が、今求めていることと
ギャップが大きければ時間がかかります。いや、かける必要があるでしょう。時間をかけて気づきができる保証はありませんが、
成長のために必要な時間です。
気づきというのは、実は、一日の中で間断なく起こっていることですが、気づいていないか次々に消えて行ってるのです。
ところが、無関心という行為には、ここで言っているような気づきはあり得ないのです。やはり、関心という適切な距離感が
気づきを生み出す源であり、その人の気づきを消してしまわないことが重要です。一人一人の気づきを生かしていたら膨大な
時間になると思われるでしょうが、実は、その一人一人に仕事を任せているのです。正しい危機感が必要です。
今日の「これから」という前人未到の時間が意義あるものであることを祈ります。
写真は、歩いていましたら稲が実ってきたことに気づきました。もうすぐ稲刈りです。稲穂が、垂れている光景がずっと続いて
いました。あぜ道に彼岸花が咲いていました。田圃は、からからに乾いています。このところ朝夕が冷たい空気がありますので
稲の実りが進んでいるようです。
もう一枚は、木漏れ日です。毎度のことですが、どの木漏れ日も違います。陽と緑の融合です。見上げていると、天から
自分に降り注ぐ感じがあります。感性を育てていただいているような感じがします。